AIの変更範囲を絞る
AIによる被害の最大の原因は、一度にあまりに多くを変更させてしまうことです。9つのファイルにまたがる400行の差分はレビュー不可能で、バグを隠すのも簡単です。
変更は小さく、限定的に保ちましょう。
- 「ついでにこれも...」ではなく、一度に1つの論理的な変更を依頼する。
- 明示的に伝える。「
src/auth.jsだけを触って。それ以外は何もリファクタリングしないで」。 - 動作する状態をこまめにコミットして、いつでもロールバックできるクリーンなポイントを確保する。
- 大きな書き換えを提案してきたら、1つずつレビューできるステップに分けるよう頼む。
範囲が小さければ、次のステップ(差分を読むこと)が実際に可能になります。ここには複利効果があります。小さなコミットは、被害範囲(blast radius)も小さいのです。限定的な変更が間違っていたとわかれば、コミットを1つ戻して10分を失うだけです。広範な変更が間違っていれば、どの部分が壊したのかをほどくのに1時間を使うか、午後の作業全体を捨てることになります。範囲の規律は、必要だとわかる前に買っておく安価な保険です。